FBAなのに送料0円!?【AmazonセラーFBA納品・FC持ち込み解説】

こんにちは。たにやんです。
今回は私が先日行った【FBA納品のFC持ち込み】について解説していきます。
FCとは【フルフィルメントセンター】の略で、全国にある私たちの商品を納品してその後保管してもらう倉庫になります。商品の注文が入ったらここから購入者のもとに出荷されていきます。
これまではせどりを始めたばかりの人や、これからせどりを始めるという方に向けた内容でしたが、今回は特別編です。内容的にもせどりを始めてある程度慣れた方用のものとなっています。
ですからFBA納品をこれから初めてやる、まだやったことがないという方は、通常のFBA納品を経験した後でこの記事を読むことをオススメします。
FBAって何?納品て何?という方は前回の記事で詳しく解説しているので、そちらから読んでいただければ理解しやすいと思います。
目次
FC持ち込みの前に
FBAで納品する商品をFCに持ち込む前に、事前の準備が必要となります。普段の納品のように納品プランを作って荷造りをしてヤマト便で出すのとは違い、若干の手続きや準備が必要となります。
手続きと言っても特別難しいものではなかったので安心してください。何度もFBAに納品をしている人ならすぐに慣れると思うので順を追って解説します。
納品プラン作成→荷造り
この作業に関しては普段のFBA納品と特別変わりありません。いつも通り段ボールに商品を詰めて、箱にAmazonセラーで発行する送り状を貼る出荷前の状態にしてください。今回は写真の4箱+プレステを納品しました。
この時ポイントとしては、力に自信がなかったら納品上限近い重量で荷物を作らないことです。後で詳しく解説しますが、自分で持ち上げて受け渡すので重量が上限の30㎏付近でいくつもあると苦労すると思います。
私は以前トラックドライバーもしていたので、多少の重さも量が少なければ大丈夫ですが、心配な人は15~20㎏程度に抑えることをオススメします。
キャリアセントラル登録
ここからが普段の納品とは違うFC持ち込みの手順になります。
まず事前にセラーセントラルの納品プランの配送の欄を開きます。【他の配送業者】を選択した後【Other】を選択してください。今回は納品プランにある配送業者は使わないのでその他に該当するものを選ぶことになります。
初めて利用する人は【キャリアセントラル】のアカウント登録を行います。キャリアセントラルとは納品予約をするためのページです。FCに持ち込みをする場合はここで納品する日時を登録してから納品へ行きます。
初めて利用する人はアカウント登録の画面が現れます。ここに必要事項を記入して登録すると次回以降はログインするのみの状態になります。

- アカウントの種類
【ベンダー】を選択してください。ベンダーとは製造元、販売供給元という意味です。今回の持ち込みは自分のお店の商品を直接Amazonに納品する【自社便】のようなイメージになります。 - ベンダーコード
大手の運送会社はここに専用のコードを入力しますが、私たちのようなFBAセラーの場合は【FBAJP】と入力します。 - 連絡先
ここは自社便を持ち込む上での【代表者】になります。自分の名前を入力しましょう。 - メールアドレス
Amazonセラーで普段使っているメールアドレスを使えばいいと思います。ここに入力したアドレスに予約が完了したメールが届きます。 - 電話番号
特に使うことはないと思いますが、必須項目なので電話番号を入力してください。 - 発注書(PO)番号
PO番号はセラーセントラルの納品プランのページに記載されています。これから持ち込む予定の荷物のPO番号を使いましょう。
- 納品先FC
納品先に指定されたFCの【TYO1】といった略称を入力してください。 - キャプチャ認証
表示された文字を入力してください。
ここまでの入力が完了したら【送信】を押せば登録が完了します。Amazonセラーのように審査等はなくすぐに利用できるようになります。
キャリアセントラル予約
次にいよいよキャリアセントラルから持ち込みの予約を行います。この段階で注意するのは、予約前に納品プランに箱数、重量、サイズの入力や送り状の発行まで済ませて、ヤマト便で送るだけの状態にしておいてください。
私は念の為持ち込み失敗してもすぐヤマト便で出せるように、納品プランの入力を済ませておきましたが、予約が完了してしばらくしたら入力、変更ができなくなっていました。
- 納品先FC
持ち込み予定のFCをリストの中から選んでください。納品先なのでくれぐれも間違えないようにしましょう。 - 配送業者SCAC
ここも運送会社ごとにコードを入力するのですが、FBA納品なので【FBAJP】と入力してください。 - 配送タイプ
おそらく多くの人が乗用車だと思いますので【10t車より小さい】を選んでください。 - 積み荷タイプ
【バラ積み】を選択してください。ちなみに知らない人のために説明すると、パレットとはフォークリフトで運ぶ時に荷物の下に敷いてある樹脂や木製の台のことです。 - トラックタイプ
乗用車は選択肢にないので【普通トラック】を選んでください。 - HAZMAT商品の積載はありますか
これは以前の記事でも少し紹介しましたが危険物のことです。危険物は基本的には納品できませんが、手続きを踏んで専用に荷造りをすれば納品できます。該当する商品がない場合は【いいえ】を選択してください。 - 貨物はフォークリフトが必要ですか
こちらもパレットに積まれていないので【いいえ】を選択してください。 - トレーラー番号
こちらは未入力で大丈夫です。 - 納品希望日時
ここで納品したい日時を選択してください。時間厳守なので絶対に行ける日時を入れてください。また繁忙期は希望通りの時間ではなく、Amazon側の都合でずらされる可能性があるので、希望時間の前後は余裕を見た方がいいです。 - コメント
この欄は余程のことが無い限りは空欄で構いません。何かFCに事前に伝えたいことがあれば250字以内で記入してください。 - ARN番号
こちらは入力不要です。 - PRO
伝票、送り状番号を入力する欄です。今回はヤマト便のような送り状が無いので未入力です。 - BOLリスト
PROが未記入の代わりにこちらに自身で決めた出荷単位番号を入力します。出荷単位番号とは商品のSKUのように自分がわかるように付ける荷物の番号です。
Amazonで決められている番号の付け方は「屋号(ローマ字)_年月日_FC略称_採番」となっています。
記入例:○○shop_20200609_TYO1_001 - 会社名
自分の屋号を半角英数50字以内で記入してください。 - パレット数
パレットは基本使わないので0です。 - カートン数
ここには納品する箱数を入力します。今回私が用意したのは段ボール4箱+プレステなので「5」になります。 - ユニット個数
ここには今回納品する商品の個数を入力します。種類ではないので注意してください。納品プランの中のSKUの下にある〇〇点と書かれている方の数字を入力します。 - 発注書
持ち込み予定の納品プランのPO番号を入力します。
全ての入力が完了したら右下の【予約をリクエストする】を押します。入力内容に問題がなければ、写真のように「予約が正常に作成されました」と表示されます。
正常に作成なのでこの段階ではまだ予約が確定していないので注意してください。
予約完了
リクエストを送信すると、キャリアセントラルが物量等を考慮して希望の時間に受け入れできるかを判断します。時間が確定すると予約完了のメールが設定されたメールアドレスあてに届きます。
予約完了のメールはリクエストしてから何時間かしてから届くので、待っていれば大丈夫です。
メールが届いたら搬入指定日時が記載されているので必ず確認しましょう。FCの予約が混んでいる場合は、希望時間以外にずらされることがあるので注意してください。
またメールに記載されているアポイントIDが納品当日必要になるので、印刷するかスマホで確認できるようにしておいてください。
ここまでが持ち込み前の準備となります。
FC持ち込み当日
それではここから持ち込み当日の様子について紹介していきます。今回私が持ち込みしたのは、埼玉県川口市にあるTYO1川口センターです。
私はトラックドライバーもしていたので、こういった施設はよく行っていたこともありすぐわかりましたが、行ったことない人が行くとトラックがそのまま入れる倉庫なので意外と広く感じると思います。
また時間帯によっては大型のトラックがバンバン出入りしているので施設内の通行にはくれぐれも注意してください。トラック関係の施設は安全第一なので、少しスピードを出しているだけでも注意される場所もあります。
受付
到着したらまずは受付を済ませます。このような物流センターは各階に車ごと移動してそこで荷物を降ろしたりできるようになっています。
イメージとしては、イオンの立体駐車場を広くしたようなスロープがあってそこをグルグル回って上の階へ移動できます。今回行ったFCは4Fに受付があったので車でそのまま4Fへ行きました。
到着するとまず一旦車を所定の場所に停めるように指示されました。その後車から降りて受付用紙に必要事項を記入します。内容としてはショップ名、名前、電話番号、車番を書く項目がありました。
記入後に受付の人に初めて来たことを伝えたら、この後の手順を説明してもらえたのでわからなかったらこの段階で聞くといいと思います。同時に以下の物を貸し出されました。
- 掲示用ファイル
これは入構許可証の意味で渡されるようです。車のダッシュボードに置いて見えるようにしておきます。 - 入構証
入構証は納品が終わるまで首から下げた状態にします。 - 蛍光ベスト
持っているか聞かれましたが、持っていないと言ったら渡されました。これも納品が終わるまで着るようにしてください。
受付が済んだら掲示用ファイルに書かれている電話番号に電話します。
電話すると荷受け担当の人につながるのでそこで店舗名、予約時間、アポイントメントIDを伝えると箱数を聞かれたので答えました。
すると「〇〇のヤードにつけてください」と案内されるので、指定されたヤードへ向かいます。ヤードとは写真のようなトラックをバックでつけると、荷台の高さとちょうどよくなって降ろしやすくなっている場所です。今回撮影はまずかったのでイメージとなります。
今回のFCでは2Fのヤードにつけるように言われたので、指定されたヤードへ車でそのまま向かいました。これはFCによって多少手順が違うかもしれないので確認してください。
到着すると荷受け担当の人が出てきます。ここでタイヤ止めがあるか聞かれましたが、持っていないと伝えたら貸してもらえました。
さすがにAmazonは荷下ろしもルールが厳しいようで、車を停めて作業するときはタイヤ止めを右前のタイヤに置くことになっていました。
タイヤ止めを置いたら、車のカギを持って荷受け担当の人のところへ行って再度店名や名前を記入します。記入後すぐ横の所定の位置へ車のカギを置いてから作業となります。
ここまで済んだらヤードにあるシャッターを開けてもらえるので、ヤードに用意されたパレットに自分の荷物を載せます。今回は5箱だけだったので一瞬で終わりました。
全て載せたら終了したと言えば荷物の受け渡しは終わりです。タイヤ止めを返却して自分の車のカギを取ったら。あとは車のすぐ近くに借りた物を返すカゴがあるのでそちらへ入れれば納品完了です。あとはそのまま施設を出て帰るだけです。
ここまでがFBAのFC持ち込みの一連の流れとなります。作業自体は到着してから10~15分ぐらいでした。他の大型トラックも先に受付していてけっこう待たされるかと思いましたが、そのようなこともなくすぐに終わりました。
FC持ち込み終了後
持ち込み終了後自宅に帰ってPCで配送状況を確認してみました。
【輸送中】の状態になって追跡番号の入力を求められている状態になっていましたが、今回は自分で持ち込んで伝票等がないのでこのまま放置で構いません。
この日は13時に納品しましたが、その日の夜に搬入完了のメールがきました。通常ヤマト便で出していたら少なくとも中1日程度はかかります。
そして23時頃に受領が開始されました。ここまで見届けて寝ましたが、起きたら納品したものは全てAmazonのページに反映されていました。これはかなり早いですね。
以上がFBA納品のFC持ち込みの全てになります。予約等多少の手順が必要なものの、ページへの反映も早く何より自分の商品を見届けられるのは何気に安心です。
また、今回5箱なのでヤマト便で通常だと2000~2500円ぐらいはかかりますが、送料は一切かかっていません。2500円も浮くということはセット本1つ買えてしまいます。
せどりをしていく上でどうしてもかかる商品送料が0円になるのは非常に大きいです。私は納品が終わった後ブックオフへ行って浮いた送料分で攻略本を仕入れました。
始める前は納品できるか心配でしたが、このような施設の作業は手順がしっかり決まっている分一度覚えてしまえば考えなくていいので簡単です。もし同じFCを引いたら同じ手順で作業するだけです。
【重要】FC持ち込みにあたっての注意点
今回はFC持ち込みを試して無事に納品、販売までできましたが、持ち込みにあたって私が感じた注意点について最後に紹介していきます。
時間厳守
これを絶対に守るようにしてください。もし遅れそうな場合は事前にFCに連絡しましょう。
キャリアセントラルのルールには、事前の連絡なしに予約時間を15分過ぎると予約を取り消すとも書かれているので時間に余裕を持って行動しましょう。
特にトラックが出入りする施設なので中も広く人によっては迷うかもしれません。受付の時間も考慮して10分前ぐらいには到着するように心がけましょう。
またこういった倉庫によくあるのが、事前の予約で物量や車両サイズを考慮して受け入れるスケジュールを組んでいます。そのためアポイントのメールに荷卸し完了の時間まで記載されています。
時間に関しては安全上の理由から、基本的に余裕を見て配分はされますが、時間を過ぎると他のトラックの時間がずれて迷惑をかけることになるので、極力時間内で終わるようにしてください。
重量に注意
荷造りの部分で説明しましたが、1箱あたりの重量はヤマト便で出すときより少なくすることをオススメします。その理由は納品場所の高さにあります。
物流関係の倉庫に多いのですが、大型のトラックがバックで停めたら荷台との高さがちょうどよくなるようにトラックヤードが作られています。高さにすると0.9~1.2mぐらいあります。
Amazonの倉庫はさすがに物量が多いため、大型向けの高めのトラックヤードになっています。私は1か所のFCしか行っていませんがおそらくこの状態のFCがほとんどだと思います。
FC持ち込みの場合ここにパレットを用意してもらってそこに載せることになるので、パレットの厚みも加えると1.2~1.4mぐらいの高さに自分の荷物を上げることになります。
力仕事に自信がある人は大丈夫ですが、心配な人は箱数は増えますがいつもより小さい段ボールで荷造りした方がいいと思います。また高く持ち上げるので腰には気を付けましょう。
まとめ
今回は特別編【FBA納品のFC持ち込み】について解説しました。
- キャリアセントラルで予約
- 時間厳守
- 中ではルール通りに動く
- 搬入は重量に注意
以上の点に注意しておけば、問題なく納品はできると思います。
もしこの記事を見て近隣のFCに持ち込みを試す方は、FCによっては勝手が違う可能性もあります。普段立ち入らない施設に入ることになるので慣れないうちは十分に確認、注意してください。
また普段なら配送業者に有償で運んでもらう作業を自分で行うことになるので、荷物の取り扱い等含め自己責任のもと気を付けて行いましょう。
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